くる美&三毛猫みーこと茶々のらんちゅう日記

さもない日常を書いています。

らんちゅう最初の餌の準備

私のブログの読者さんの半分は猫好きの方だと思う。
なのでらんちゅう(金魚)の事を書く時は少し丁寧に書くことにしています。



今日の記事は金魚の世界なのでスルーしていいですよ。
長文なのであんまり無理しないでね。



らんちゅうは春に卵を産むわけですが、
最初のサイズはボウフラのようなものです。
数日はなにも与えなくても体内の栄養素を吸収して生きながらえる事が可能。


その間に飼育者は餌の準備が必要になる。
ゆで卵を指で潰して少しづつあたえていても
次のステップへ移行していきます。


それが生餌です。
私たちはブラインシュリンプという生き物を長期間与える事になります。
なんていうかプランクトンみたいなイメージで十分です。
最初の子たちの事を「針子」と呼ぶわけですからどんだけ
小さいか想像できるでしょう。
こいつらは動いている餌にしか反応しません。
冷凍されているブラインも売られていますが
残念な事に最初から使う事は難しいものです。


結果、飼育者が
自分で作り出す事が必須となります。


これがブラインシュリンプを孵化させる本体です。

これから購入される予定の方は思っているサイズより
2ランク上の物を選んだほうがいいです。
結果として1台では足りなくて2台目を購入するのが
あるあるですからね。


やっかいな事にこのブラインはたくさん作ってそのまま
生かしてストックができないもので、
24時間程度で全滅していきます。
また、針子に必要な栄養素がどんどん失われていくことも
知られています。


この時期に必要な物を準備しておくわけです。


並塩を毎年大袋で何袋か購入。


大袋をすぐに使える様に小分けしておきます。


ブラインは450グラム程度の卵(粉)の缶詰を購入します。
全て海外に依存しているものです。
飼育者を近年悩ませてきたことが価格の高騰と
孵化率の急激な現象です。
これはダブルパンチとなり苦労させられています。
原因は自然環境の問題もがあり仕方がない部分が大きいです。


粗悪であっても収集と製造と販売を続けてきた人間も
現在の品質悪化の要因かと思っています。


アメリカメインの缶詰が安定してきたときは良かった。
この地域の品質悪化がその後のこの業界に悪影響を
もたらす事となる。
中国が本格参入してくるわけだが、さすが中国産という
悪さはここでも本領を発揮してしまい、多くのブリーダーが
敬遠することは当然でした。
安かろう=悪かろう・・・これは特に高級金魚の代名詞である
「金魚の王様 らんちゅう」を繁殖させる人間に
受け入れられるはずもなかった。


やがてこれでは無理と判断できた業者間でノウハウの譲渡があり
中国で採取生産されるものにアメリカの様々な知識と技術が
プラスされ、それに一部の国内業者が本格的に販売に力を入れる事によって
だんだんと、日本国内でも実績は上がり始めているようだ。
それでも中国産嫌いのブリーダーは今も絶対に使わないのも事実。
アメリカメインのブラインシュリンプエッグも危機感があって
品質アップに本腰を入れてきたので幾分 
孵化率はまともになってきたようだが、その年によって当たり外れは
あるので早めに孵化率の確認は必要となっている。


全体の価格は年々、驚くほどの高騰をみせている。
これに代わる餌も期待されるのだが、最初の2週間程度までを
クリアしてくれる物は現時点ではない。


これからシーズンに入るので初めて挑戦される方へ
ブラインシュリンプエッグ缶詰の選び方。


ネットをみていると何種類も出回っていてどれを購入するか
迷う事かと思います。
価格の安いほうから書くと「中国産 金沙」が低価格です。
中国産ですが改良が進み、品質は格段に上がりました。
1缶6500円程度ですね。(株)サンミが力を入れて数年前から
売り込みしています。
孵化率は上がったとはいえ、少しムラがあるように私は感じます。
塩分濃度はもちろんですがエアーの調整は必須ですので
少し経験をつんだ愛好家さんの方がうまく扱えると思いますよ。


もう一つはニチドウさんの缶詰かなぁ。
これは比較的安定していると思います。
孵化の条件もシビアとは感じていませんから。
価格は8500円程度ですね。
私もここ3年はコレを使っているので
イイかなぁと思います。


で、どうしても敷居が高くて不安だけど繁殖は挑戦したいという
方にはこれしかありません。
何年か前から一気に話題になった「ベトナム産ブラインシュリンプエッグ」です。


脅威のふ化率100パーセントという信じがたいキャッチフレーズで登場。
もっとも、以前から海水魚マニアがクマノミの繁殖等での必須アイテムとして
使っていたのが表舞台に出てきたわけなんですが。


孵化したシュリンプは一回り小さいですね。どんな魚類の子でも
初期飼料には抜群の結果を残しています。
課題は価格。1缶15000円程度から吹っかけてくる問屋だと
20000円を超えています。高すぎますね。
昔、いじわるで私は「お金が有り余っているブリーダーはみんなコレを
買いましょう。その方が経済が回ってよりよくなりますよ。」とブログに
書いていたのを思い出しました。


私も発売当時に2缶ベトナム産を買って使いました。素晴らしいもので
衝撃的だったと鮮明に覚えています。孵化した色も何とも美しく
宇宙空間を感じさせるものでしたよ。


もし、私がビギナーで会社員だとしたら。
さらに繁殖させても1シーズン1缶から2缶程度使用。
このタイプであれば迷わずにベトナム産を買って
使うと思いますよ。


1シーズ1ダースやら2ダース以上は使うといったブリーダーは
絶対に買いませんが少量なら価格が高くてもふ化率が
飛びぬけている物がおすすめです。


仕事前に「シュリンプが孵化してない!!!!」
「うわーー、どうしょう!!」
こんなパニックは最悪だからね。
だったら、確実な道を選択された方がよいかと。
ちなみに現在のベトナム産に100%のふ化率を期待してはいけない。
90%は大丈夫だと余裕をもって購入されてくださいね。


ちょこっとでも参考になれば幸いです。



ごまちゃん「じぃじ、きょうのぶろぐね、さいこーにつまんないぞ。」
「みんなあきて、ねはじめたにゃ。」




みーこママ「書いてる内容もイミフだけど、さらに長すぎるわね。」


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